この度は第6回君恋BLマンガ賞へのご応募、誠にありがとうございました。君恋編集部一同、心より感謝しています。
今回は、一般部門から準入選2本、期待賞3本、同人誌部門からホープ賞1本を選出しました。
受賞者の皆さんの、これからの活躍を期待しています。

一般部門準入選の作品は 君恋92(7月1日配信)から君恋93(8月1日配信)の2回にわたって掲載!

【一般部門】

準入選
賞金

15万円

特典

君恋に掲載確約+担当編集がつきます


24P
「トモダチ以上キス未満」
岸しゆう

 主人公と明は幼馴染で恋人。明は大事なバスケの試合の前に、「ドキドキしなくなる魔法」と言って主人公の手のひらにキスをする。でも、それだけじゃ満足できない主人公は…!?

君恋93(2026年8月1日配信)に掲載されます。

編集部の講評

 コマ割りや、絵のカメラアングルがとても巧み。読者が「見たい!」と思う表情や画角を先回りして画面を構成できているのが、すごいです。思い切ったコマ割りの決めコマも効果的で、満足感の高い作品でした。この先の課題は、セリフ回し。短いページ数の読み切りだと、そうなってしまいがちなのですが、状況を説明したり話を進めるために、セリフが説明口調になってしまいがち。キャラクターがセリフを「言わされている感」が漂ってしまうと、そのたびに読者は白けてしまいます。読者が物語にずっと没入できるよう、キャラクターの内側から出てきたセリフのみで、話を構成できるように訓練を重ねましょう。次回作も、楽しみにしています!

準入選
賞金

15万円

特典

君恋に掲載確約+担当編集がつきます


40P
「木蓮くんと初恋」
野園

 主人公・田中と、性別関係なく誰もが赤面するほどのキラキライケメンの木蓮は、幼馴染。誰もが遠巻きにする木蓮にとって田中は唯一の友達だったのに、ふいに木蓮が田中に告白をしてしまったことで、その関係が崩れて…!?

君恋92(2026年7月1日配信)に掲載されます。

編集部の講評

 主人公も、木蓮も、現実に存在しそうな人物として描けているのがすごい。独特のテンポ感も相まって、野園さんにしか描けない作品だと思いました。ただ、話の構成は改良の余地があります。例えば、「木蓮は告白してしまったから、本当に一人ぼっちになってしまった」という話の展開を際立たせるためには、木蓮には主人公しか友達がいないことを読者に周知させる必要があります。冒頭のスマイル0円のエピソードの使い方がそれにふさわしいかどうかはちょっと考えないといけないかも。また、ラストで主人公が木蓮のもとに走るきっかけも、伏線の補強が必要だったかもしれません。この先は、担当編集者と相談しながら、どういう要素を入れれば読者がさらに作品を楽しむことができるかを模索していってください。次作も期待しています!

期待賞
賞金

3万円

特典

担当編集がつきます


18P
「ダメって言ってほしいのに!」
うさぎ太郎

 幼馴染のはるは、断ることができずに雑用を押し付けられがち。見かねた圭は、「俺と断る練習をする」ことを提案するのだけど…!?


編集部の講評

 可愛いキャラクターの造形が高評価でした!ただ「断る練習」というアイデアが上手く機能していないように感じました。断る練習の提案に対してはるが「嫌だけど…」というシーンですでに読者は「それは断れるんだ!」と混乱してしまうと思うのです。主人公に対して「だけは」甘えることができるから断ることができるという見方もできはするのですが、やはり一読するだけではキャラブレに感じます。「主人公からの全部の要求を断る→いい調子!→最後の「付き合って」の提案だけは断れない」にするか、「主人公からの要求を全部断れない→じゃあ「付き合って」なら断るか!?→それだけは何故か頑なに断る(→だって、僕から言いたかった…などの理由)」みたいな展開の方が話は分かりやすくなります。話全体の出来栄えと、自分のそのシーンでやりたいこととのバランスをどうとっていくかが課題かなと思います。

期待賞
賞金

3万円

特典

担当編集がつきます


42P
「再会」
憶束ない

 バイトに行く途中で倒れた主人公を助けたのは、前のバイト先で一緒だった武井という何を考えているかよくわからない男。飯に行こうと誘われて、断るのだけど…!?


編集部の講評

 人物のフォルムが綺麗で可愛いのですが、描線が少ない分、画面が少し物足らない印象。でも、コロコロ変わる主人公や武井の表情を見ているだけで楽しい作品になっていたと思います。話作りの面では、キャラクターの関係性を考え直す必要があるかもしれません。主人公が拒食気味であることと、武井との恋になんら関係がないので、話が全く解決していないのです。主人公が物をあまり食べられなくなった本当の原因は何か? 武井がそれに影響を与えることができるのならばそれは何か? もし、主人公の設定を主軸に物語考えるのであれば、そこを深堀りすると、話が立ち上がってくると思います。

期待賞
賞金

3万円

特典

担当編集がつきます


36P
「おしえて、君のコト」
栄伝まほら

 前の席の笹倉は、挨拶をしてもそっけない。嫌われるほど絡みがないのになぜ…とモンモンとしていたら、偶然友達と一緒に入ったカラオケ店で笹倉がバイトとして働いるのを目撃して…!?


編集部の講評

 綺麗な描線や、丁寧な作画は高評価。見せ場も、思い切ったアクションやアップ画面に挑戦していて、すごい。さらなる進化に期待しています。時々、語りの視点が笹倉に移るシーンがあり、これは読者は混乱するだろうなと思いました。笹倉がそっけないのは主人公のことを好きだから、というのは大体の読者が気づくところだと思うので、そのシーンは蛇足だと思います。それよりも、主人公の笹倉への気持ちの盛り上がりをもっと掘り下げて描く方向にページを割いたほうが物語の満足度は高いはずです。

【同人誌部門】

ホープ賞
賞金

3万円

特典

担当編集がつきます+次作品の君恋掲載確約


「男三人で暮らしている話」
美和