この度は第3回君恋BLマンガ賞へのご応募、誠にありがとうございました。君恋編集部一同、心より感謝しています。
今回は、一般部門から準入選3本、期待賞2本を選出しました。新たに募集を開始したタテマンガ部門からは、残念ながら今回は賞はでませんでしたが、フルカラーで一人で描き上げた作品もあり、その努力を評価いたします。
受賞者の皆さんの、これからの活躍を期待しています。

準入選の作品は 君恋56(7月1日配信)~君恋58(9月1日配信)の3回にわたって掲載!

【タテマンガ部門】

該当作品なし

【一般部門】

準入選
賞金

15万円

特典

君恋に掲載確約+担当編集がつきます


40P
「トンボ」
結和子

中3の一歩希は引っ越しの直前、幼なじみの真から突然キスをされた。それ以来、疎遠になった2人。6年ぶりに地元に帰ってきた一歩希は真と再会し!?

君恋56(7月1日配信)に掲載されます。

編集部の講評

心情が丁寧に描けていて、ほっこりとした空気感が好感持てる作品。ただ、二人のやり取りが会話中心になっているため、展開が少なく、緩急があまりつかないストーリーとなってしまいました。会話のシーンを減らし、例えば再開した二人がお互いもっと惹かれるようなエピソードを入れると山が作れたと思います。竹トンボの使い方ももう一歩。
絵は雰囲気がありますが、やや地味に見えてしまいます。人物の顔の描き方、もう一工夫してみてください。

準入選
賞金

15万円

特典

君恋に掲載確約+担当編集がつきます


16P
「うしろの席に彗星」
星乃メイ

友達のいなかった漫画好きの十真。高校に入学し、友達を作ろうと後ろの席の派手な彗那に声をかける。見かけと違い本好きの彗那と仲良くなっていき…。

君恋57(8月1日配信)に掲載されます。

編集部の講評

2人のキャラクターがちゃんと描けているのが良かったです。特に彗那が、派手な外見とは全く違う中身、というギャップがかわいく描けていました。2人が好きな本や漫画を使ったエピソードも上手く使えていました。
ただ、絵柄は描線が単調で立体感があまりなく、コマ割りも読みにくさを感じます。画面構成にもっとメリハリをつけるようにしてみてください。また、顔の表情も似てしまっているので、もう少しバリエーションが欲しいところです。

準入選
賞金

15万円

特典

君恋に掲載確約+担当編集がつきます


30P
「となりのアウトサイダー」
美都みと

ある日突然、有名な殺し屋の母親が高飛びし、母親の一番弟子の樒という同級生と共同生活を強いられることになった夏目。平凡な高校生活が一変して非日常となり!?

君恋58(9月1日配信)に掲載されます。

編集部の講評

勢いと動きが感じられる作品です。ただ、2人がなぜ共同生活をしているのか、なぜ殺し屋に追われているのか、など理由を後回しにしすぎているため、今どういう状況なのかがわからず、引っ掛かりを感じながら読んでしまいます。読者にわかりやすく伝える事を心がけ、そのためには凝りすぎずシンプルに見せるということも大切です。
絵は描きなれていて、かわいさもあり上手です。色気のある表情も描けそうです。ただ人物の描き分けができていないので、顔や髪形の描き方など、もう少し意識してみてください。

期待賞
賞金

3万円

特典

担当編集がつきます


37P
「或る塾講師の大いなる悩み」
あいば紗符

塾講師・桧山は、7歳下の生徒・久賀とつき合って2か月。久賀から迫られてくるが、キスどころか握手さえも拒否をしている。実は桧山の体質に問題が…!?


編集部の講評

「好きな人に触られると敏感になる体質」という設定は良かったと思います。ただ、全体的に会話中心で2人のエピソードがあまりなかったため、ストーリー的に物足りなさを感じてしまいます。
絵柄はきれいで華やか。表情も悪くないですが、歳の差が7歳もあるようにも見えなかったのは残念です。

期待賞
賞金

3万円

特典

担当編集がつきます


16P
「LOVER」
晃野真羽

同じクラスの白石とよく目が合う黒沢。なぜいつも自分のことを見ているのか聞いたところ、白石からいきなりのキス。それから2人の関係は始まって…。


編集部の講評

全体に雰囲気はあるのですが、話の中身やキャラクターが薄く感じます。お互いどこが好きで、なぜ惹かれているのか、それぞれどんなキャラクターなのかなど、次作は意識して描いてみて下さい。
絵柄は特徴的な瞳の描き方が印象に残りますが、少しあっさりしている印象です。全体に白さを感じるので、背景などもう少し描き込んでみてください。